優しくて自慢の息子なのに、いつまでたっても結婚相手を連れてこない。
いくつになっても親は子どものことが心配なものです。
こと結婚に関しては家や孫が絡んでくるため放っておけません。手遅れになる前に、子どもに結婚して欲しいですね。
そんなお悩みを抱える親御さんのためのコラムです。
自分たちの世代の結婚観と今の結婚の現状のちがいを知ろう
女性にとって生活のために結婚する必要がなくなった
しなくてもいいけど、結婚するなら正社員で家事に協力的でないとね。
ちょっと前までは、よほど特別な事情がない限り20代のうちに結婚をしているのが一般的でした。子どもは2人。
お父様、お母様の世代ですと、奥様が家庭に入って子育てに専念しても、旦那様の収入は右肩上がり。高度成長時代ならば、未来に不安もなく家庭をもつことに疑問をもつことさえなかったでしょう。男性は今ほどの気負いもなく結婚に踏みだせました。
一方、女性の側ではまだまだ女性が働く場は限られていました。結婚して家庭に入り家庭を守ることが一番の幸せとされていた時代です。「結婚適齢期」という概念も広く浸透していましたので、いき遅れにならないうちにと若いうちに嫁ぐことも常識でした。
しかし、ご存知の通り女性の社会進出が進みました。世界の中では後れを取っていますので、今後よりいっそう女性の活躍の場は増えるでしょう。となると、女性が生活のためだけで結婚することは、まずなくなります。
どういうことかというと、「必ずしなくてもよいのに結婚する」なら「できる限り良い男性と結婚しなければ意味がない」と考えるのです。
男性にとっても、周囲からの結婚のプレッシャーが無くなっている
別に周りに独身多いし、仕事に支障もないし。
各種報道で目にしていると思いますが、男性の晩婚化・非婚化は経済的な不安が大きく影響しています。非正規雇用で雇用が安定していないと、とたんに婚姻率が下がります。
しかし、正社員で収入も安定しているのに結婚していないというご子息も多いと思います。この場合は、周囲からの結婚に対するプレッシャーが無くなったことが原因です。
「結婚して一人前」と言われていたものですが、今や職場でそんな発言をすれば立派なハラスメントです。独身を理由に、責任ある役職につかせないとか出世が遅れるとか、そんな時代ではなくなっています。ご近所さんや親戚から「結婚はまだなの?」とせっつかれることも少なくなったでしょう。独身貴族を楽しむことに対するハードルが下がっているのです。
男性が女性より結婚を先延ばしする最大の原因は「子ども」
男なら何歳でも子どもつくれるから大丈夫だよね?
結婚を急ぐ理由がなくなりつつある現代。とりわけ男性がのんびりしがちな最大の原因は「子ども」です。
最近では卵子の数が限られていることや、妊娠しにくくなる年齢についての理解が進んできています。それだけに、賢明な女性は遅くとも30代前半までにはと結婚に向けて動きます。
一方男性はお気楽なものです。仕事なり趣味なりで、時間とお金を自分だけに使える独身生活を満喫。外食産業や便利な家電に支えられ、一人暮らしでも不自由を感じることなく暮らせます。
そうして、いつの間にか40代。いっしょにつるんでいた友人たちも、家庭をもち遊ぶ相手もいなくなります。出かける場所も、熟年男性一人で行けるところは限られてきます。
そうなって初めて、結婚願望が芽生えます。そして、相手の条件となると、「子どもが欲しいから30歳以下の可愛い女性がいい。出来れば20代前半が理想」などと言ってしまいます。
よほどの資産家か芸能人でもない限り、一回りも年上のおじさんと結婚したい女性はいません。そこそこの収入でも同い年か、2,3歳上の男性を選びます。高齢化が進むなか、老後のことを考えれば当然です。
当の目的子どもをもつということだって、男性の年齢が上がれば危うくなります。NHKなどでも取り上げるようになりましたが、不妊の原因の半分は男性にあります。手遅れにならないうちに、基本だけでも頭に入れておきましょう。
参考 NHKでも時おり特集されています
婚活を始めるのはまだ早い?いいえ、結婚までには時間がかかります
20代や30代前半では、「まだ結婚には早い」と息子さんに言われているかもしれません。ですが、いい人に巡り合うまでに数年、おつきあいして数年、あわずに別れることもあるでしょう。するとふりだしに戻ります。再度、お相手を探して付き合って相性を確かめて…となるとすぐに4,5年です。」
35歳で婚活を始めて、何やかんやで40歳。40歳となると、お相手となる女性は激減します。いたとしても、お相手は30代後半や40代がメインとなります。お孫さんを望むなら、早めに動いた方が得策ということがお分かりでしょうか。
未婚者に独身でいる理由をたずねたところ、若い年齢層(18~24歳)では「(結婚するには)まだ若すぎる」「必要性を感じない」「仕事(学業)にうちこみたい」など、結婚するための積極的な動機がないこと(“結婚しない理由”)が多く挙げられている。
一方、25~34歳の年齢層になると、「適当な相手にめぐり会わない」を中心に、結婚の条件が整わないこと(“結婚できない理由”)へ重心が移る。
http://www.ipss.go.jp/ps-doukou/j/doukou14_s/chapter1.html
手遅れになる前に、何とか手を打ちましょう。
受け身では結婚できない時代、子どものために親ができること
息子さんの結婚相手に自分の条件を押し付けないこと
真面目で健康な人ならば、それだけで結婚できた時代は終わりました。職場で上司が結婚相手を世話してくれたり、ご近所さんが縁談をもってきてくれたりということはもう望めません。
恋愛至上主義だからこそ、結婚が難しいものになりました。大半の日本人男性には自分から女性を口説いて、交際に持ち込んでというのは得意分野ではないでしょう。若い人ほど、その傾向が顕著です。
親としてできることは、自分たちの世代の常識を押し付けないこと。そして、結婚のためにできる限りのチャンスをつくってあげることです。
親の結婚観を子どもに押し付けては、婚期が遠のくばかりです。収入、年齢、学歴などで条件を付けたい気持ちはよく分かります。しかし、結婚することで親以上の生活レベルが約束される時代ではありません。人生をともに歩むパートナーを見つけるのです。結婚の形は千差万別。専業主夫だって登場する時代です。これまでの常識にとらわれて、せっかくのご縁を逃すのはもったいない限り。
息子さんの結婚相手に条件を付けないこと。
簡単なようで難しいことですが、結婚の可能性を上げるために一番大事なことです。
息子さんの気持ちを婚活に向かわせる方法
結婚を自分事として感じてもらうには、自分の立ち位置や婚活市場での需要を知ってもらうのが早道です。
自分の周囲にどのくらい結婚したいという独身女性がいるのか。それを知るだけでも意識が変わります。まわりに結婚できる可能性のある女性がいるというだけでも、実際に結婚するとなると生活はどうなるだろうと想像もします。
まずはきっかけが大事です。一人でも、具体的にイメージできる女性ができれば、「仕事は正社員の人がいいな」「お互いの実家が近い方がいいかも」などと考えることができます。
そのためには、まずは周囲の人に息子が「婚活中」とアピールすること。自分たちの人脈を使って、声をかけてみましょう。恥ずかしいかもしれませんが、今の世の中いいお話があっても紹介したら失礼かもと思いがちです。お子さんのために間口を広げましょう。
人脈がない場合もあります。あっても、知り合いの紹介だと断りにくい点が難点です。その場合は、婚活サービスを活用するのも手です。費用こそかかりますが、数多くの会員がいるため希望する人と出会いやすいのがメリットです。女性とのコミュニケーションについての助言や、デートや連絡についてのサポートなども充実しています。
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